2008年5月27日火曜日

039:人にも用を申候へ。

一、人にも用を申候へ。又人の用をもきゝ(聞)候へ。すく/\とあらんずるほどの事をの(宣)給ふべし。まづかやうにいひて(言て)、又後にかやうに申べきなどの事はあるべからず。あき人(商人)などのあきなひするこそ、さ様に心はもち候へ。それさへ人によりて申也。心を見ゑ候事なるべし。又人より物を給(タマワ)り、やく(役)など承(ウケタマワリ)候こと候はゞ、おほせ(仰)にしたがうとも、しんしやく(斟酌)あるべし。それも事によりてき(気)をも心をももち給ふべし。

極楽寺殿御消息 北条重時

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