2008年6月19日木曜日

055:そしとしておもふべき事、

一、そし(庶子)としておもふべき事、いかに我は親のもとよりゆづり得たりとも、ふち(扶持)する人なくば、たから(宝)にぬし(主)なきがごとし、たゞ惣領の恩とおもふべし。されば主とも、親とも、神佛とも、此人をおもふべし。たとひそし(庶子)の身にて君にみやつかふ(宮仕ふ)ともそう領(惣領)のき(気)を思ひ、われ(我)かくべち(各別)とおもふべからず。たゞ君と兄とをおなじうすべし。又惣領そし(庶子)のかなしみのあらんを、各別とてはなすべからず。ふるきことばにも六親不和にして三宝のかご(加護)なしといへり。

極楽寺殿御消息 北条重時

現代語訳の参照:Yahoo!知恵袋より

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