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北条重時『極楽寺殿御消息』

鎌倉幕府の連署(執権の補佐)として活躍した北条重時(1198-1261)が出家後に子孫への教訓として記した書。自らの仏教信仰と、質実剛健にして自立心に富んだ東国武士の気風を反映し、正直・奉公・慈悲・謙譲・平等といった普遍的な人間のあり方を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の道徳意識に影響を与えた。

2008年8月6日水曜日

073:人に物をぬすまるゝ事ありとも、

一、人に物をぬすまるゝ事ありとも、事かけ(欠け)ざらんには、あらはすべからず( *公にすべからず)。たちまち人の生涯をうしなはする事也。後世にゐんぐわ(因果)のがれがたし。

極楽寺殿御消息 北条重時

投稿者 naagita 時刻: 14:54

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