2008年9月30日火曜日

081:酒の座敷にては、

一、酒の座敷にては、はるかのすへざ(末座)までも、つねにめ(目)をかけ、こと葉(言葉)をかけ給ふべし。おなじ酒なれ共、なさけ(情)をかけての(飲)ますれば、人のうれしくおもふ事也。殊/\(ことにことに)ひらう(疲労)の人には、なさけをかけてをく事なり。うれしさ限なきにより、人の用を大切にする也。

極楽寺殿御消息 北条重時

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