2008年12月3日水曜日

096:いかにも人(の)ため世のためよからんとおもひ給ふべし。

一、いかにも人(の)ため世のためよからんとおもひ給ふべし。行すへのためと申也。しろき鳥の子はその色しろし。くろきはその子もくろし。たでといふ草からくして、そのすへをつぐ也。あまき物のたねはおとろふれどそのあぢあまし。されば人のためよからんと思はゞ、すへの世かならずよかるべし。我が身を思ふばかりにあらず。

極楽寺殿御消息 北条重時

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